不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

ワトソン君、携帯貸して

 SHERLOCK(シャーロック)』のDVDをレンタルして、見た。この作品がおもしろいとは聞いていたが、どうにもテレビドラマが苦手で、DVDでまとめられてもあまり見ない。海外のものでも以前『24』を姉からDVD-BOXで借りたのに途中で辞めてしまった。何が悪いのやら。これは一話約90分で、短めの映画を見るつもりになればいいので大丈夫かもと思って、とりあえず一話目を借りてきた。
 生粋のシャーロキアンがどう思うかは知らんが、「現代にホームズとワトソンがいたら」というif設定をこういうアレンジにするのは秀逸だし、加えてハイセンスな演出がハマッていた。文字がふわっと浮かぶのなんかおもしろい。何よりも主人公二人の関係が予想以上にハードボイルドで、友情というよりパートナーシップで結ばれていそうなのが好み。オッサン二人だし。
 実はなかなか手を出さなかった理由の一つが、ホームズ役のベネディクト・カンバーバッチの顔である。苦手というと変だが、個人的にとっつきの悪い顔なんだよなぁと思っていた。Twitterでもそう呟いたら「意外なくらいすぐに慣れますよ」と言われたので、今日見てみたわけだが、たしかにすぐに見慣れた。
 ぼちぼちでいいから、続きも見よう。楽しみが増えた。
 余談だが、ホームズ・ワトソンコンビを見ていると、彼らの忠実な日本版は島田荘司御手洗潔・石岡和己コンビだなとつくづく思った(そんなに探偵・助手コンビに詳しい訳ではないが)。むろん、彼らはホームズ・ワトソンをモデルにしているのだから似ているのは当然だけど、日本人にするにあたってわりとうまくアレンジされている気がする。まぁ読んだのがずいぶん前なので(しかもシリーズ途中、たしか『龍臥亭事件』まで)、あてにならないんだけど。
 と思ってちょっと検索したら、8月に『改訂完全版 占星術殺人事件』が講談社文庫から出るそうな。ふーん、久し振りに読んでみようかな。あとついでに、『御手洗潔シャーロック・ホームズ』(柄刀一創元推理文庫)という本がある事もしった。ふーん、こちらは読まなくていいかな。

SHERLOCK / シャーロック [DVD]

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