不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

だくだくぐだぐだ

 第4回「寄席 だくだく亭」へ行ってきた。駄句駄句会・句集『駄句だくさん』(講談社)の出版記念公開句会で、メンバーは山藤章二野末陳平高田文夫立川左談次松尾貴史林家たい平他多数。メンバー全員の挨拶があった後、客席からお題をもらう。今日は「春雨」と「桜(花)」。たい平の落語、キッチュトーク、左談次の落語、そして中入りの間に二句考えて、たい平が墨で大きく書く。それを後半は寸評していくという流れ。
 駄句とは言うが、全員芸達者で、粋だから、おもしろい句がぞろぞろと。各人が天(3点)・地(2)・人(1)、それと駄句の虫(マイナス1)を選び、発表していきながら、あれやこれやと言いあう。一応俺も選んでみた――。

天 「散る花(さくら) これからの花 おなじ枝」
地 「月明かり 浴びて桜の 悪だくみ」
人 「桜咲く 府中競馬で 俺は散る」
虫 「壇蜜の 春雨絵の具の ナンセンス」

 寸評会が、みんな自由気ままで言いたい放題、それがまたおもしろくて笑ってしまった。落語の素養があるせいか、単なるボケではないあたりがレベル高い。俳句なんて、俺には無理だなぁ。
 地味といえば地味な催し物だったが、たいそう楽しかった。そして、ちょうど落語についての本を読んだ事もあって、より落語を聞きたくなった。

駄句だくさん

駄句だくさん