不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

休日派汗だら日記

 昼過ぎ、新宿の東京シアターモリエール下町ダニーローズ第14回公演 立川談志追悼公演 演劇らくご「談志のおもちゃ箱」を見る。一昨日、上司に誘われた。立川志らくの劇団で、第一部は志らく→談志リレー落語「黄金餅」、第二部は「黄金餅後日談」として『ヴェニスの商人』をベースに演劇が行われる。
 第一部は中盤まで志らく、そこから談志に映像につなげるリレー落語だったわけだが、追悼の意を込めるなら下げを志らくが務めるべきなんじゃないかなぁと思う。それかいっそ落語はすべて談志(の映像)に任せて、それを受け止めて第二部につなげるとか。
 その第二部は、『ヴェニスの商人』にタイムスリップネタを取り入れてアレンジしているのだが(最近この手のネタものをよく見ている気がする)、これが意外といい出来の脚本。因果や時間軸を強引にまとめるのも悪くなかった。あと談志が好きだった映画をオマージュしたような小ネタも山ほどあった。演出はあまり冴えていなかったが、まぁ無難。気になったのは役者。なかなか豪華な出演陣でモロ師岡とマギーが引っ張っていったが、終始出ずっぱりの主役である志らく自身がいただけない。落語では発揮される狂気や身体性が、舞台ではたいそう薄く、身体のキレも悪い。チャップリンの格好をするのは荷が重すぎるよ。志らく狂言回しの天使役をやって場を回し、ミッキー・カーチスが神様として〆るというやり方の方がよかったと思うなぁ。
 と、いまは冷静に振り返っているけれども、開演前、目の前の席に俺の大好きな人が座ったものだから、ちょっと思考回路がパンク状態になった。何をするわけでもなく、汗がだらだら出てくる。さらに実は上司と知り合いで話したりしたものだから、くらくらする。そのままご挨拶でもできればよかったんだけど、そんな風にはとても思えず、その方からは見えない角度でひきつった笑顔を浮かべていた。
 終演後、ちょいと早いが夕飯を上司夫妻と。歌舞伎町の方にある四川料理で、再び汗だらだら。うまい、からい。まだ18時だというのに満腹。
 帰宅。一息ついてから、仕事開始。どうにか今夜中に仕上げたい。途中、コーヒー淹れたり風呂に入ったりしながら、明日になる前にだいたいできる。あとは明日会社で資料から付け加えればOK。忙しい日々がまた始まる。