不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

休日派至宝日記

 10時過ぎに起きる。徹夜の次の夜にしては珍しく眠れた。が、いまいち体調がすっきりせず、体内にもやもやが残る。微妙な風邪を引きずりながらの修羅場だったので、まだ残っているのかもしれない。昔は一晩寝たらケロッと治ったものなのだが。余談だが家人に「一晩寝たらコロッとしていた」と言い間違えて「それじゃあ死んでますよ」と突っ込まれた。
 ブランチでフレンチトースト、ウィンナー、紅茶。今日も今日とて洗濯機をたっぷりまわす。だんだん洗濯が楽しい季節になってきた。着替えて外出。駅前の区役所出張所でいくつか事務手続きを済ませてから、ぶらり上野へ移動。
 東京国立博物館平成館で開催中の「特別展 ボストン美術館 日本美術の至宝」を見に行く。昨日から始まっていて、そのうち見に行くつもりだったが平日だし、昨日の今日ならむしろ空いているのではと予想したのだが、ぼちぼちの混み具合で悪くない読みだった。
 前半は掛け軸や仏画、絵巻物など小物中心。平安時代のものとか、よくぞまぁ残っているものだ。「吉備大臣入唐絵巻」がユーモア溢れていて、たいそうおもしろい。漫画の原点だよね、これ。途中の売店でちょっと買い物をして後半へ。
 まず着物や刀。刀剣は一つ一つの違いがようわからん。そのあと屏風絵へ。早速、長谷川等伯の龍虎図屏風が飛び込んでくる。うおー、いいねー。龍も虎も悠然と、または飄々としているようで、迫力たっぷり。屏風絵というのはでっかくて、迫力あって、しかも描かれているのが大きな世界観でとてもいいね。
 ほくほくしながら進んでいくと、先の方にズシンと見えた龍の顔。でかい。気になりつつ順番通りに進んでいき、最後に控えていたのがその曾我蕭白雲龍図。胴体部分4枚分がないので、計8枚の大きさのものだが、ド迫力、圧巻。それだけでなく、味わい深い顔が何ともすばらしい。大規模な保存修復事業後初めての公開になるそうな。いやー、これだけで1500円の価値あるんじゃないか? 久々に美術展で感動してしまった。
 大満足のまま博物館を後にして、山手線でうつらうつらしながら新宿へ出る。Tと待ち合わせて、ミラノ座で『シャーロック・ホームズ シャドウゲーム』鑑賞。コナン・ドイルの原作をさらに換骨奪胎。開き直った上に、前作で受けた要素をふんだんに取り込んでいく様はたくましい。いろんな意味でだいぶ無理無茶をしている(させている)わりにはよくできている。悪くない。というか結構好きかも。内容も画面もガチャガチャで、少しばかし長いけれど、まぁたのしかったやね。
 また映画感想溜まってきた。近々、勢いをつけていくつか書いてしまおう。
 夕飯喰って解散。生活雑貨を買いこんで帰宅。結構歩いたので、疲れてしまった。風呂に入って、のんびり。明日も休み。