不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

休日派歩きまわり日記

 昨夜、うまく寝付けず。俺は寝るのが下手すぎないかとたまに思う。
 昼、原宿で人を待つ。休日の原宿の真っ昼間なんて久々で、その原宿っぽい人の群れを見ているだけで体力が消耗されていく気がする。中には浜崎あゆみのツアーグッズを持った人がいて、こんな時間にライブなんてあるのかと疑問。浜崎あゆみのファンは、浜崎あゆみのファンですと全身で言っているようだった。
 少し遅れてきたkjと、太田記念美術館「没後150年記念 破天荒の浮世絵師 歌川国芳」展を鑑賞。うっかり見に行くのを忘れていて、気づけば最終日の28日が近くなっていた。展示の入れ替えがあって、前半の「豪傑なる武者と妖怪」というのも見たかったが、後半だけでも滑り込み。後半のテーマは「遊び心と西洋の風」。有名な猫絵や風刺画がたくさんあって、まさにユーモラスな遊び心満載で、同時にそこかしこにある反骨精神がいい。それにしても狐のキ×タマ袋のネタにはまいった。
 地下の展示にあった、「西洋の風」パートはこれまでに見た事のない西洋風タッチの絵で興味深く、さらに最近わかったのだろうか、国芳はニューホフ『東西海陸紀行』という本を参考に、構図や風景、人物などを模倣(トレース)していたそうで、その比較がとてもおもしろかった。ヤリか何かを持った座った男がお気に入りだったようで、ヤリをつかんだ右手の人差し指がピンッとなっているのをちゃんとトレースしているのが、なんだかおかしかった。
 残念だったのは「忠臣蔵十一段目夜討之図」という、忠臣蔵の討ち入りシーンの展示が終わっていたこと(コピーはあった)。これも「バタビアの領主館」という絵を参考にしたもので、構図や建物は元絵のまま。だけど、満月に照らされた静かな雰囲気の国芳の絵は、どこかシュールでポップさがあって、なんてことない絵なのに、気に入ってしまった。年末にも国芳展があるようなので、そちらも行きたい。
 美術館を出て、通りに戻るとその人込みに一気に現実に引き戻された。久々にここまで来たのだからと原宿餃子楼で昼飯。相変わらず安くて、うまい。ギョーザッザッザッザ。そういえば『ドロヘドロ』の新刊はまだ出ないのかしら。
 腹ごなしに渋谷まで歩くも時間は中途半端だしする事が思いつかず、結局新宿に出る事に。行ったり来たり。まだセールをやっているので伊勢丹を覘くが、あまりピンと来る服がない。今日だけでなく、最近服にピンと来た事がないのだが、趣味が変わったのだろうか。行く店変えようかな……。
 目先を変えて、誕生日が近いkjにプレゼントを買うべく、いくつかショップをまわるも、こちらもピンと来るものがなかったよう。人も多いしちょっと場所を変えようと吉祥寺に出て、再びぶらぶら回ると、ピンと来るもの発見。よかった。サプライズってわけにはいかなかったけど、気に入ったものをプレゼントできた。
 軽く夕飯喰って、コーヒー飲んで解散。なんだ、今日は結構歩きまわっちゃったな。ちょっと疲れてしまったが、まぁまだそんなに仕事ないからいいか。早く寝よ。