不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

cinema

休日派アイリッシュマン日記

Netflixでの配信前に『アイリッシュマン』が劇場公開される、他のいくつかの作品も劇場公開が決まっているそうで、新しい形といえば新しい形の興行と言える。配信作品は「映画」かという議論はNetflixが流行だしてから喧しくなって、いまどういう状況にある…

休日派物件探し日記

昼過ぎ、一件よさげな物件があったので不動産屋に行ったら目当のそれはもう募集が終わっており、改めて他の物件を探してもらったらこれもまたよさげだったので二件ほど内見をして、内一件がかなりよいので最終的に契約するかどうかはもう少し後で判断できる…

休日派映画の話だけ日記

昼過ぎ、久し振りにバルト9へ行く。ネット予約をしたチケット発券は上のロビーでやるつもりでいて、暗証番号入れて進めていたらどうもエラーになる、おかしい、と思っていたら近くで「ネット予約で発券の方はカウンターにお並びください」と言っている館員が…

二度見に行った映画

数日前に「劇場に二度見に行った映画は『ダークナイト』と『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』と『地獄の黙示録 特別完全版』だけ」と書いたが肝心なものをうっかり忘れていた、『シン・ゴジラ』も二度劇場に行っている、DVDも買ったし配信で…

『ジョーカー』の感想補足

最初の殺人シーン、見ている時に何となく数えていて、だからあれ?と思ったのだが確信が持てなくて、今日ネットで同じ事を呟いている人を見かけてやっぱりそうだよねと思ったのは、アーサーが手にしたのはリボルバーで、という事は弾は六発しか入っていない…

ジョーカー/見えているものは見たいもの

「政治的な事に関心はない」とアーサーは言った、嘘ではない、本当だろう、確かに彼は政治のあれこれによって追い込まれていた、だが社会や政治に対して恨み節を言った事はなかった。彼はどこまでも自分の事にしか興味がなかった、それが教養があるかないか…

対比のこと/続々々・『OUATIH』の話

少しだけ『ユリイカ』を読んだのだが、蓮實重彦×入江哲朗の対談で『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』の事を『ワンス・アポン』と略していて、これは二人が実際にそう呼んでいたのか、それとも各々別の呼び方をしていたのを編集部が統一したの…

クリフのことと二人のこと/続々・『OUATIH』の話

いまさら書くのもなんだが、この『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』の一連の感想にはそのものズバリ露骨には書かないものの、展開やらいわゆるネタバレやらは書いていくので嫌な方は読まないでください、この作品に限らず見たいと思っている…

リックのこと/続・『OUATIH』の話

QT映画を思い返してみると、主人公(だけでなく登場人物のほぼ全て)が訳ありかバッドガイである。人間はその二種類しかいないんだ、というQTなりの人間観に思えるのだが実際どうなのかは知らない、『タランティーノ・バイ・タランティーノ』(ロッキング・…

休日派『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』の感想日記

スーパーへの買い出し以外は引き籠り、読書の日。 それはともあれ、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』の話である。クエンティン・タランティーノ(以下QT)の新作を見るたびにウヒョーと興奮冷めやらぬ事になって、それは『イングロリアス・…

天気

話題になっている『天気の子』だが、短いトレーラーを見ただけであまり情報を入れておらず、何でも天気を操る話のようで、そうなると非科学的であろうが雨男と言われ続けている俺としては少しばかり気になってくるのだが、しかしそれだけなのでまだ見る気に…

ゴールデン・リバー/俺たちの明日はそこ

ジェイク・ギレンホール好きのカミさんとホアキン・フェニックス好きの私となれば、いまスクリーンで見ておくべき映画があろうと久々にTOHOシネマズシャンテに出かける、予約はしなかったが平日なので問題なかった。原作『シスターズ・ブラザース』は出た時…

休日派予定外日記

一件よさげな物件があったので内見の申し込みをし、気軽に不動産屋へ行ったら、よい事なんだけど担当さんが気合いれて他にも探してくれて、全部で三件くらい見つかって(当初予定していた物件は行く前になしになった)、三件内見したら時間があっという間に…

「90年代のミニシアター系映画を見ていくのもよい」というのは90年代ゾンビの戯言か

あまり映画を見ない人から、「どれから見たらいいのか教えてください」と言われ、あれこれ好みや傾向を聞きつつ話していたら、いつの間にかスタンリー・キューブリック作品を激推ししていた、特に『シャイニング』、フェイバリットというわけでもないのに何…

クリード 炎の宿敵/俺の名字を言ってみろ

ヴィクター(フローリアン・ムンテアヌ)はあれだけの実力があるなら普通にボクサーとして頭角を現すだろうから、だったら姓を隠して戦い続け、ついにたどり着いたタイトルマッチで履いてきたボクサーパンツに記された「DRAGO」の文字と側にいる男イワン(ド…

ジャコメッティ 最後の肖像/先生、〆切です

矢内原伊作『ジャコメッティ』にもあるように(ジェイムズ・ロード『ジャコメッティの肖像』は未読)、同じ顔を何度も描き直し描き続ける芸術家にとっての「完成」とはどこにあるのか、という本質的な問いかけにもかかわらず、あっけらかんと外してくる肩透…

スター・ウォーズ/最後のジェダイ―終わりから歴史は始まる

ある星の白い地表をえぐった下の土が赤く、何故かわざわざ一人にそれを舐めさせて「塩だ」と言わせてから、白を赤く染めていく、ピークではないが明らかな物語のクライマックスがすばらしい。それにしても、前作で駄々っ子中二病だったカイロ・レンは、今作…

殺人者の記憶法/声が俺の記憶になる

原作既読。あの散文詩のような小説をどう映像にするのかと半分心配しながら見に来たら、これは見事な映画化。中盤までは忘れる事の切なさを描く原作通りなのだが、そこから殺人鬼vs殺人鬼というオリジナルのエンターテイメントに仕上げている。ここで評価が…

バーフバリ 王の凱旋/三本の矢を射る男

2018年最初に見た映画は『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』なのだが、先にこちらの感想を書くのをお許しいただきたい。さらに、先に書こうとしておきながら感想にならない感想になりそうなのも先に謝罪しておく。すんません。 本作は『バーフバリ 伝説誕…

【書き忘れ】Netflixで見た良作映画十選

ドキュメンタリーが多いです。 料理人ガストン・アクリオ 美食を超えたおいしい革命/BUSCANDO A GASTON ジェイク・ザ・スネークの復活/The Resurrection of Jake the Snake チャック・ノリスvs共産主義/Chuck Norris vs Communism ニーナ・シモン 魂の歌…

二〇一七年極私的良作映画十選

ザ・コンサルタント/The Accountant 雨の日は会えない、晴れた日は君を想う/Demolition T2 トレインスポッティング/T2 Trainspotting 午後8時の訪問者/LA FILLE INCONNUE ジェーン・ドゥの解剖/The Autopsy of Jane Doe ローガン/LOGAN ダンケルク/Da…

オトトキ/アノトキソノトキコノトキ

2016年5月11日からのThe Yellow Monkey再集結後一年間を追ったドキュメンタリー。各メンバーのインタビューはもちろんの事、バックステージ、移動中、スタジオでの様子、そして出身地といってもいい渋谷La.Mamaでの無観客ライヴから構成されている。オープニ…

女神の見えざる手/高く孤独な道を行く

ロビイストの話という以外の情報を得ずに(予告も見なかった)見たのもあって、「えらいもん見たで」という驚きと興奮は今年一。序盤のソクラテスとプラトンのくだりの真相を知っている人ならば仕掛けに気付きそうだが、幸か不幸か(というか単なる勉強不足…

ブレードランナー2049/あの光を夢だと思った

ヴィルヌーヴの作品は物語が遅く、見ている者が先回りしてしまうところを、後からゆっくり追いつたり、いつの間にか追い抜いて見果てぬ地平にいたり、不意に背中を押していったりするのだが、今作でもその筆致は健在で、見ている最中や見た直後よりも、見終…

皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ/何かあったらこの名を呼べよ

廃車置場で錆びきったはみ出し者の伝説の始まり。日本産アニメのリアレンジとしておもしろいし、なかなかうまいけど、何だかもったりした映像だなぁ、まぁこんなもんかなと見ていたが、ラスト20分からそのもったりをガソリンにした、決して洗練されていない…

パワーレンジャー/アフタースクール・クラブ

「はみだし者達の遠い夏の伝説が廃車置場で錆びついてらあ」なんて歌詞が頭に浮かぶ、TOO MUCHとは言わないまでも、「普通」から外れてしまったPAINを抱える、違う色の違う個性の者達による、採石場から始まる土曜日の伝説。 もっとこうして欲しいとか、クラ…

ジーサンズ はじめての強盗/俺たちにも明日はある

原題「GOING IN STYLE」なのにこんな邦題なのかよ、と愚痴一つくらいはやはり書いておかねばならないとして、しかし邦題のひどさでスルーしてしまうには勿体無い一品(の感想をいまさら書くのも申し訳ないのだが)。 弱者(老人、有色人種)から強者(白人と…

20センチュリー・ウーマン/時間は待ってくれない

自らのセンスと感覚を信頼して生きているけど、それはイコールあなたのセンスと感覚も信頼している事でもあって、自分と相手の理解と乖離の狭間にあるものが個性なのだし、それを縁(よすが)にして繋がっていくしかないのだろう。教えて欲しいのは誰かの思…

ブラッド・ファーザー/セラピーに通え

監督作のつゆ払いというと作品に失礼だが、復活後の俳優としてのメル・ギブソンは追っておきたくてはせ参じた。血の滾りより血の轍を描く事に焦点を置き、現在のアメリカをまるごと反映させた物語で、そういう意味では『ローガン』以上に「アメリカ」の映画…

ハクソー・リッジ/ぼくのたいせつなもの

エドモンドの、信仰とは言いつつも手前勝手すぎる信念とその頑なさにイラつきさえ覚えるが、現実を飛び越えた彼の「正しさ」と、戦場という狂気で塗り替えた現実とが重ね合わさり、そこで聞こえた神の「沈黙」と誰かの声は、ある意味で彼を救ったのだろう。…